大人であれば、自分の行動言動には一定の責任を持つものです。
子どもであってすらも、ある程度の責任感を持つ子はいますね。
そんな中、責任感がない人も残念ながら存在しています。
責任感のない人の心理的特徴にはどのようなものがあるでしょうか。
1.「誰かがやってくれる」との思いが強い
例えば職場に行く気がしないので1日無断欠勤をする。
状況によりますが、それによって直ちに会社が大変なことになるわけではなく「誰か」が自分の分をこなしてくれるかもしれません。
もっと小さなこと、例えば道路に財布が落ちていたという場合、自分が拾わなくても、人通りがあるならば「誰か」が警察などに届けてくれるかもしれません。
しかし、皆が常にそういった姿勢で行動していたら、大変なことになってしまいます。
彼らの場合「誰かがやってくれるだろうから、自分がやらなくても良い」という気持ちが強いのです。
2.一人暮らしをしたことがない
一人暮らしをしたことがないと「食器は誰かが洗っておいてくれるだろう」とか「風呂掃除は誰かがやってくれるだろう」といった姿勢のまま、暮らしていることになりがちです。
子どもの責任感に限度があるのも、この意味では仕方ないといえるでしょう。
無責任なイメージがある人も、一定期間一人暮らしをしてみると「すべてを自分でやらなくてはならない」状況に適応し、責任感が出てくることもあります。
3.しっかりした友人関係がない
誰かと親友になる。
それは契約ではありません。
しかし、深い悩みがありそうなら相談に乗る、約束をしたなら守り、守れないなら理由をきちんと説明する。
メールには返事をする。
そういった積み重ねによって親友関係が継続されます。
「責任」とまでは行かなくても、親密な人間関係を継続させるには、ある程度誠実な態度が必要です。
無責任な人では、しっかりした友人関係を持っていないことが多いです。
4.長期的な恋愛ができない
長期的で真面目な恋愛では、やはり誠実な態度が求められます。
いつも約束を破ってばかりだったり、話をきちんと聴いて自分の意見を言うなどしなければ、相手は離れていってしまいますね。
責任感のない人では「何となく飽きた」といったことから身勝手にフェイドアウトしたり、突然関係を切ってしまったりと、なかなか恋愛継続ができません。
交際相手にしてみれば「時間を返してほしい」と思うほど。
そういった噂が広まったりすれば恋愛自体が難しくなることもありますね。
5.任意保険に一切入らない
任意保険に一切入ろうとしないのも、責任感のない人で良く見られます。
保険について尋ねてみて、車の自賠責保険など入らざるをえないもの以外加入していない場合は、無責任な人である可能性もあります。
「何事も起きなければ、お金を捨てることになるかもしれない」として保険嫌いな人がいるのも仕方ないとはいえますが「何事も起きない」という自信はどこから来るのでしょうか。
余程の資産を持っている等でない限りは、ある程度の保険には加入するのが責任感ある行動となるでしょう。
パソコンやスマホのセキュリティソフトを使わない更新しないなども似た種類の行動ですね。
6.自分がいないと絶対に成り立たない仕事は、できない
会社経営はもちろん、小規模でもネットショップを営む、2人程度で農業にて生活する、個人事業主になる、などのことは「責任感」がないと決してできないことです。
責任感がない人では、いつでも辞められるような仕事しかできません。
自分の責任感のなさを自覚し、職業を選んでいるならばまだ良い方です。
もっとも厄介なのは、責任感がないにも関わらず事業等を始めてしまう人ですね。
下手をすればネットオークションの取引すらまともに完結させられないのに、なぜか大きなことを始めてしまう人もいるのです。
7.健康管理をしようとしない
喫煙や多量の飲酒をいとわず、これといって運動をすることもない。
健康診断も受けない。
このような人では「自分だけは大丈夫、病気にならない」とする根拠のない自信からそういった生活を続けています。
「持病」は仕方がないものですし、原因が特定できない病気もたくさんあります。
しかし、不摂生から生じる病気も一定数はありますから、責任感のない人では健康をわざわざ損なう可能性も高くなります。
8.借りたお金を返そうとしない
「うっかりお金を落としてしまったので、帰りの電車賃として500円貸してくれないか」…これぐらいのことなら、知人友人同僚相手なら応じる人も多いでしょう。
この場合では、現金を返すか、食事をおごるなどでお礼をするのが一般的でしょうね。
しかし、仮の話、月に一度こういうことがあり、誰もがお金を返さなかったとしたら…?たとえ500円でも、貸した側の損失は年間6、000円になってしまいます。
5、000円であればなんと6万円に。
500円であれば「そんなの返さなくて良いよ、そのまま受け取ってよ」となることも多いかもしれません。
しかし額によってはそうも行きませんね。
「皆がそういう行動をしたらどうなるのか」という想像力が欠如しているのも彼らの特徴です。
こうした姿勢を続けていると、大きな借金を背負い破産するなどのことにもつながりますし、破産などの手続きにすら責任を持たないこともあり得ます。
9.用件のあるメールに返事をしない
責任感のない人を見抜く上で、一番簡単であり、かつ有効なのがこれです。
誰でも「うっかりメールを見落とす」ことはたまにあるでしょうが、いつも返事がおざなりな人は要注意です。
「来月の◯日に、◯クンと3人で、旅行に行きたいと思うけど都合はどう?」こういったメールに返事をしないとどうなるでしょう。
残りの2名は「彼は一体来るのかどうか」と当日まで戸惑うことにもなりますね。
そんなことが続けば、やがては相手にされなくなってしまいます。
「迷惑メールが多くてわからないから」などと言い訳する場合も多いものですが、ならばフィルタ設定をしたり、LINEや電話にしてほしいと頼むなり、対策はあるはずです。
それをしないのも彼らの特徴です。
魅力を感じても、このような人を恋人にしたりするのは止した方が良いでしょう。
重要な仕事を頼もうとするのにも、リスクがあります。
責任感のない人は、やはり信用ならない面が多々ありますね。
元々の気質もあるため、完全には自己矯正できないまま生きている場合もあります。
重要なのは、こういった人に無理やり責任感を持たせることより「本人が自覚し、過剰に責任ある立場につかないこと」「周囲が見抜いて、彼らに振り回されないようにすること」の2点です。
自覚するにも、周りが見抜くにも、各種特徴がヒントになります。