会社において、組織を引率するチームリーダーには様々な役割が求められます。
必要とされる成果を生み出すために、どのような役割があるのかをご紹介します。
これからチームリーダーを目指す人にとっても役立つものです。
1.組織の向かうべき方向を示す
チームリーダーとしてまず行うべきことは、組織の方向性を示すことです。
細かな業務内容に関しては、メンバーそれぞれの意思決定に任せることになります。
けれどもそれぞれが目指すものがバラバラであると、成果を生み出す行程の効率性が落ちてしまいます。
組織全員が何を目指すべきなのかを的確に示すことが必要というわけです。
例えば売り上げが落ち込んでいるような場合、新規の顧客開拓を優先するのか、それとも既存の顧客を優先してリピート率を高めるのかといった判断が求められます。
2.メンバーの育成をする
チームリーダーが行うべきことは、効率良く求められる成果を出せるようにすることです。
そのためには、組織のメンバーの育成も重要な役割となります。
それぞれのスキルが高まることによって、収益性が向上するからです。
そのためには、メンバーそれぞれの仕事内容を常に把握し、改善点はないかどうかをチェックする必要があります。
その上で適切にアドバイスを行ったり、あるいは研修によりスキルの底上げをすることになります。
また、組織においては人材を有効に活用するため、適材適所が基本となります。
けれどもすでに保有する能力に適する仕事ばかりを与えていては、能力の向上にはつながりません。
そこで効率性よりも、時には非効率となることを承知の上で別の仕事を与えることも必要になります。
3.メンバーのモチベーションを高める
組織全体が効率良く目標に向かうためには、モチベーションを高く維持する必要があります。
そのためにはチームリーダーには、メンバーのモチベーションを高めるという役割が課せられます。
例えば他のチームに比べると思うような売り上げを出せないでいるような場合、メンバーのモチベーションが低下することがあります。
評価が下がり収入が減ることも予測されるからです。
そのような時に、いかにしてメンバーを前向きな気持ちにさせるかがチームリーダーには問われます。
明るい未来を指し示すことができるかどうかが重要というわけです。
またメンバー個人が悩みを抱えているような場合にも、話を聞くことも必要です。
メンタル面でのフォローもチームリーダーの大切な仕事というわけです。
4.責任は自分が引き受ける
チームリーダーとして最も重要な役割が、責任は自分が負うという気概を見せることです。
これはチームのメンバーがチャレンジング精神を持つために必要なことです。
何かあれば自分が責任を負うことになるとすれば、メンバーは新たな挑戦は避けるようになります。
失敗して評価を下げるよりも、無難に仕事をこなして現状を維持する守りに入るというわけです。
けれどもこれでは、チームは活性化しませんし向上もしません。
そこでチームリーダーは、責任は自分が持つと宣言することが必要になります。
もちろん、何でも全てメンバーに任せるのではなく、重要な決定は自分が行い、それまでのアプローチはメンバーに委ねるといった役割分担をしっかり行うことが大切です。
自由な発想で新たな取り組みができる土壌を作ることが、チームリーダーの役割であると言えます。
チームリーダーは組織をどのようにまとめるのか考えることになります。
そのポイントとなるのが、メンバーを規則や決まり事で縛らないこと、目標に向かって皆が足並みを揃えることができるようにすることです。
そしてメンバーが活き活きと働ける環境を作ることが、チームリーダーとしての役割であると言えます。