あなたの周りに、頭が回らない人はいませんか。
直接、自分が被害を受けると、つい、ストレスを感じてしまいますよね。
被害が度重なれば、その人の持つ特徴を知りたくなります。
こういった人が持つ特徴を挙げていきましょう。
1.自己中心的
頭が回らない人と共に過ごしていると、会社であっても、プライベートであっても、疲れてしまいますよね。
その人に先回りをして、すべてをこちら側が行動しなくてはならないからです。
そんな人の持つ特徴として、自己中心的なものの考え方が挙げられます。
自己中心的な考えが、すべての基盤になっているため、どうしたら自分ひとりだけは損をしないか、どうしたら自分ひとりだけは生き残れるかを、本能的に行動、言動の基準にしています。
そのため、自分一人のことは考えることができるけれども、自分以外の人の立場、行動、そして気持ちなどを思いやる力が不足し、結果として、いつも周りにいる人々が走り回ることになります。
2.未来を予想するのが苦手
頭が回らない人によくある性質は、これから起こることに対して予想を立てることや、計画を練ることが苦手だというタイプです。
人は社会的な生き物ですから、多かれ少なかれ、誰かと共に生きています。
すると、人と関わっていくために、予定を立てる必要性が出てきます。
例を挙げれば、会社では、期日という決まりごとがあるから、集団で利益が生み出せるのです。
そんな中にあって、今後への予定が立てられない場合には、どうしても他者や他社に迷惑を掛けてしまう結果となります。
頭が回らないという烙印を押されてしまうことになります。
そういう人に限って「今この瞬間を生きるのが大切だ」という信条をかたくなに持っていることもあり、それは、予測が不得手である本人の生きづらさ故であるのでしょう。
3.のんびり屋である
頭が回らないと評されるタイプの人の中には、本人がいたってのんびり屋であるということもあります。
一般的な周囲の平均的な物事への感覚に比べて、ずっとペースが緩やかなタイプであるため、本人にとっては「どうして頭を回らせる必要があるの?」と、いうのが素直な思いです。
のんびり屋というのは、生まれ持った性質であることが多いので、こういう人は小さな頃から「早くしなさい」「そんなペースで大丈夫なの?」といった声を掛けられ続けています。
数年、数十年とこういった声を掛けられながらものんびりとした気性が直らないということは、余程、動かしがたい、マイペースを備えているということです。
こういったタイプの人をあまり幾度も急かし続けると、本人は生きづらさのあまり、その場から退場してしまうことにもなりかねません。
4.意見を言っても聞き入れられない長期間を体験している
さて、頭が回らない人の中には、昔はそうではなかったという人も少なからず存在します。
例えば、その人が長く勤める会社の社風が、スタッフのアイデアをすくい上げる余裕がない会社である場合、本来頭が回るタイプの人にとっては、非常に大きな我慢を強いられ続けることになります。
数十年、その企業に在籍するためには、本来の自分を変えて、社風に適応させなければ、継続しての通勤はできません。
環境に適応して生きていくために、頭が回らなく自分を変えていった、という人も存在しています。
しかしこういった人は、リラックスをした環境では、明晰な頭脳を発揮するケースがあり、周囲を驚かせたりもします。
人が持つその人本来のプラス部分の能力を奪うことは、抑圧が長期にわたっても、簡単になされることではないのです。
5.育った環境が過保護
子ども時代に引き続き大人になってからの生活が過保護の環境にある人も、頭が回らない人と周囲からは見られる場合があります。
本来であれば、自分自身で悩み、苦しんで、失敗を幾度も繰り返しながら、“どうするべきなのか”を探り、成長していくのが、人間の姿です。
しかし、親や、パートナー、配偶者などが、何でも先回りをして行動をしてしまうと、本人は悩んで成長する機会を逃し続けることになります。
けれども、大人であれば、必死で頭を回転させて本人自身が決断、行動をしなければならないタイミングが長い人生には訪れます。
しかし、これまで実力を培ってこなかったため、様々なビッグチャンスを逃すことになります。
惜しいことをしていますが、本人にとっては、ビッグチャンスを逃した結果に導かれたその場所が、今のその人の力にふさわしい居場所ということになります。
6.社会経験が乏しい
頭が回るというのは、経験に裏打ちされた行為でもあります。
目指すべき文字の形を知らなければ、美しい文字は書けないと言われますが、同じように、こういった場合にはこう行動するのがベストといった、いわば常識を知る機会がないまま育ってきた場合にも、頭が回らない人と、陰でささやかれてしまいます。
しかし、このケースでは、本人に非がない場合もあります。
本人は自らは語りませんが、心身の病で子どものときから長期療養を強いられた人は、現代でも多くいます。
また、本人のせいではなく、就学、就職の機会に恵まれずに大人になっている人への、国からの対策が動き出したのは、ごくごく最近のことです。
社会経験の乏しさが、頭が回ることへの切符を奪ってしまっているケースが存在することも、心にとめておきたい社会の一側面です。
いかがでしたか。
あなたの近くに、以上に挙げたような特徴を備えた、頭の回らない人の存在が、きっとあることでしょう。
頭が回るということは、本人にとって生きやすい場合と、そうでない場合があることも知っていただけたのではでしょう。
頭がどうして回らないのか、その背景を知ることで、次なる一手が打てるかも、しれませんね。