課長に代理という肩書きが付くと、会社でどんな役割があるのか迷うケースもあります。
そこで、課長代理の会社での役割はどんなことがあるのか、人間関係も踏まえて紹介します。
1.環境によって役割を変える
支店などの場合は課長がいないというケースもあり、その時は課長代理が課長の役割をこなします。
呼び方のマナーでも、課長がいない職場は課長代理を課長と呼びます。
また、課長がいる職場では課長代理は代理としての役割になるので、職場に合わせた対応がポイントです。
課長がいない職場では、課長代理を課長として周りは見ているので、自分は代理だからという考え方は通用しません。
その為、責任も課長として考える必要があるので、役割はほとんど課長と同じです。
本社などの場合は課長や課長代理が常時いるので、課長の代理として役割を果たします。
また、周りも課長代理として見ているので、課長とは違う役割を果たす必要があります。
2.部下の役職を尊重する
課長代理は、係長や主任など部下の役職を尊重する役割があり、尊重することが職場を円滑にするポイントです。
例えば、課長代理が係長の前に出て仕事をすると、係長の存在を壊すことになり人材を無駄にしていると言えます。
係長には十分な配慮をして、任せているというスタイルが係長を育てるポイントになります。
また、課長代理が主任クラスの役職者に対し口を出し過ぎると、係長の役割を邪魔する可能性があるので、部下の役職を尊重する考え方も課長代理の役割です。
会社内で課長代理が前に出過ぎていると、課長代理以下の社員は全て同じ働きになってしまうので、部下に任せるスタイルの職場ほど社員1人1人のレベルが高い傾向です。
3.職場の潤滑的な役割
課長代理は、課長と部下の間に入り潤滑的な役割をする必要があります。
どちらかよりになると、社内のバランスが悪くなり働き難い職場になるので、課長代理はどっち付かずのポジションが大切です。
ただ、課長代理という立場上課長よりになってしまいがちですが、部下に対しても寄り添う姿勢を見せると潤滑的な役割が果たせます。
1番避けたい課長代理のタイプは、課長の言いなりになるタイプで、酷いと言い難い話の代弁者にされるケースもあります。
その為、課長代理は汚れ役なのかと悩む可能性もあるので、会社の潤滑的存在という点を忘れない行動が大切なポイントです。
4.部下の意見を聞く役割
課長代理になると部下はかなり増えてくるので、上司の意見より部下の意見を聞く機会が多くなります。
その為、部下の意見を聞く役割が課長代理の使命でもあり、必要な意見は上に上げるのも役割になってきます。
社員の中には、課長や部長には意見を言えないタイプもいるので、そういった社員の意見を聞くのも課長代理の役割です。
課長代理が意見を聞いてくれないと、直接課長や部長に意見を言うようになり、課長代理の存在を軽視されるようになります。
そうならないためにも、日頃から部下の意見をしっかり聞いて、聞くだけではなく対応もすることが大切です。
職場の規模が大きいと、係長から意見を聞くケースが増えますが、可能な限り役職者以外からも意見を聞くスタイルがポイントです。
5.会社の利益になる役割
課長代理は、課長の次というポジションになるので、会社の利益を考える役割があります。
その為、提案や行動など全ての点で会社にとってプラスになることを優先する必要があり、自分の利益を優先にすることは控える必要があります。
しかし、会社の利益を考える行動は後々自分の利益にも繋がるので、目先にとらわれず地道な行動も課長代理の会社での役割です。
また、課長代理は上司から会社の利益について意見や提案を求められるケースが多いので、対応できるスキルを身につけておく必要もあります。
6.上司の右腕になる
課長代理は課長の右腕になる役割もあるので、課長が安心して仕事任せられる行動をする必要があります。
課長代理は課長の次だからという考えがあると、プラスやマイナスな行動を起こす可能性があります。
例えば、どうせ課長の次だからという考えがあると、仕事に対し責任感が薄くなり課長の右腕というより、普通の部下になってしまいます。
逆に、課長の次だから色々意見を言えるという考えが強いと、上司の仕事をし難くする可能性があります。
その為、課長の右腕になるという考え方が大切で、右腕になるにはどうな行動を起こす必要があるのか、常に考えるのも課長代理の役割です。
この際気をつけたいのは、課長の右腕になり過ぎて自分の存在が薄くなるという点です。
自分の意見や考えはしっかり持ち、その上で課長の右腕になる行動をすると、自分の存在も周りから認められます。
7.管理業務をチェックする役割
課長代理は管理業務も大切な役割で、自分で行うだけではなくしっかり管理業務を行っているかチェックするのも役割です。
チェックする相手は自分より下の役職が対象で、チェック機能が甘いと職場全体のチェック機能もゆるくなります。
課長代理の管理が甘いと課長の責任になるので、任せられないと判断された場合は課長が前に出て仕事をすることになります。
こうなると課長代理の立場は低くなるので、日頃から部下の管理業務をチェックすることが大切な役割であり、自分自身のためにもなります。
8.困っている部下を助ける役割
困っている部下をサポートするのも課長代理の役割で、助けるほど自分への信頼度が高くなります。
課長代理は部下に比べ特定の業務に専従しないケースが多く、サポートしやすい立場でもあります。
業務に専従しない分、外野的な考え方になりがちですが、会社内の仕事はみんなの業務のため、いつでも助ける姿勢が大切です。
部下が困っていても自分でなんとかさせるという放置は、自分だけではなく職場全体のレベルや雰囲気を悪くする可能性があります。
課長代理の会社での役割は、職場の環境によって変わりますが、共通している点は全体が上手く回るようにする役割という点です。
課長代理の役割がしっかりしている職場ほど、部下も上司も働きやすくなるので、代理という肩書きですがかなり重要なポジションです。