クチャクチャと音を立ててものを食べる「クチャラー」は、非常に嫌われる存在です。
人として全面的に嫌われることはありませんが「あの人と食事するのだけは無理」と陰で言われてしまったりするものです。
そんなクチャラーたちの特徴とは?
1.自分ではわからない
これが最大の特徴とも言えて、クチャラーは、その自覚がありません。
人に言われて直したつもりでも、全く変化していない場合などもありますから、厄介です。
周りも迷惑してしまいますし、ムダに嫌われていることは本人にもデメリットです。
改善した方が良いに決まっています。
しかし、何しろ自覚がないのです。
2.なぜか食事デートで振られるが、意味がわからず悩んでいる
「食事デートをしてみたら、相手がクチャラーだった」ということで我慢できず、何か理由をつけて別れてしまう人も、正直多いでしょう。
ところがクチャラー本人はそれがわかりません。
「なぜか食事をすると振られる感じがするが、店の選び方がおかしいのか?(クチャ音以外の)マナーが何か変なのか」などと考えていることもあります。
3.家族と一緒に食事した経験が少ない
生活形態の問題で、家族と一緒に食卓を囲んだ経験をほとんど持たない人もいます。
いわゆる「鍵っ子」なども、そうなりやすいものです。
家族は、他人に比べればそのクチャラーっぷりを指摘しやすい立場であり、家族の指摘で多少改善されている人は多いと思われます。
しかしそういった指摘を受けず成長してしまうと、クチャラーとして定着してしまいます。
「でも、学校給食などで言われるんじゃないか」との疑問があるかもしれないですね。
しかし小学生ぐらいなら多少クちゃる程度では指摘しない友達も多いものですし、中学生以降では「傷つけてしまうのでは」と指摘しない傾向も、周りに出てきてしまいます。
4.同僚と食事をしない仕事だけしてきている
中には、勇気を出して同僚などのクチャラーっぷりを指摘する人もいますが、同僚と食事をするような経験が少ないと、当然そういった人にも出会えません。
たまに会う友人知人などでは「いちいちそんなことで気を悪くさせても仕方ない」と指摘を遠慮してしまうものですし、親友や恋人、配偶者となると今度は「それで関係性が崩れても困る」と指摘しないケースも多くなります。
「同僚」は比較的指摘しやすい間柄と言えますが、そうした人から指摘してもらえないのは痛いポイントです。
5.動画で気づく場合がある
一昔前では、自分の食事風景を動画で見るなどは、芸能人や、それを目指している人など一部に限られる経験でした。
しかし今では、スマホ等で何気なく食事中の風景を録画することも、特に変わったことではありませんね。
動画を見たことで「あれ?私だけ音が出ている」と気づくケースもあります。
とても声の良い人でも、自分の美声に気づいていないことがありますが、動画や、通話の録音、カラオケやスピーチを練習した録音などを聴いて「あれ?私ってこんな声なの?」と気づくことがありますね。
それと似たことです。
家族などにどうしても気づかせたい場合では、動画を使うのは有効です。
6.言われて、外食などを避けるようになることがある
「なんだか私の食べる音はキタナイらしい」と思い出すと、それで直っていく場合もありますが、残念ながら直らないこともあるのがクチャラーです。
このように、自覚してしまうと(感覚としては分からなくても、なんだか変なのだと自覚するという意味)、外食恐怖などになってしまうこともあります。
深刻な場合は専門機関もすすめられるでしょう。
7.飲酒時限定クチャラーもいる
お酒を飲むと、色々な動作についてきちっとしなくなってくるのも人間ですね。
普段食事マナーの良い人でも、何となく雑な食べ方をしたりするのは、見られることです。
クチャラーでない人でも、お酒を飲んだとき、それもやや多めに飲んだとき、つまみなどについてクチャクチャと音を立てて食べる人はいます。
しかし、居酒屋等で複数でお酒を飲んでいる場合、周囲もあまり細かいことを気にしなくなっているため、指摘しようともあまり思わないものです。
さほど迷惑でないクチャラーと言えるでしょう。
8.それが決定打になり、別れ離婚などに至ることもある
クチャラーをさほど嫌わない人もおり「他に良い面がたくさんあるから」と結婚などもいとわないケースがあります。
そこまでは良いのですが、人間は、仲が悪くなってくると相手のクセが気になる生き物ですね。
「君と話しても、最近は全然盛り上がらないな。
またクチャクチャ、クチャクチャ、うるさいしな」などとなり、別れ離婚などの原因、あるいは決定打になってしまうこともあります。
言葉の響きも面白く、なんだか面白キャラのようなイメージもある「クチャラー」ですが、実は周囲の人の悩みは深く、家族のクチャつきについて、恐怖症気味になることもあるほどです。
しかし自覚がない場合がほとんどであり「良くわからないが、うるさいらしい」というように自覚したところで、直すのは容易ではありません。
些細なことのようにも思えるものの、状況によっては、自他にとって深刻な状況を引き起こしてしまうことにもなります。