一定以上心が疲れていると、どことなく様子が変わってくることがあります。
本人が気づいていることもあれば、気づいていないこともあり多様です。
少々の気疲れであれば、人生の1シーンとして自然なものですが、程度が過ぎてくると深刻な事態も招きます。
気づけるものなら気づいてあげたいものですね。
1.ミスが多くなる
仕事で、今までなかったような凡ミスを重ねるとか、しっかりした学生であったのに授業時間を毎回間違える、などの様子が見られてくると、相当に心が疲れていることが予想できます。
言い換えれば、注意力が大きく落ちるとも表現できますね。
もちろん、疲れではなく、何らかの器質的な疾患が起きている場合もありますので、そこも含めて注意して見守りたいところです。
2.人の話を上の空で聴いている印象がある
どことなく「話を聴いていない」印象が出てくるのも、心が疲れている人の特徴です。
実際のところは聴いたとしても表情変化や相槌が薄く、周囲から見ると「ぼーっとして聴いている」というようなイメージにもなります。
3.エンターテインメントに興味がなくなる
精神的な疲れが大きくなると、映画、スポーツ観戦、音楽、小説などにも興味が薄くなってきます。
ワクワクする、感動する、熱狂するなどの事自体ができなくなってきて、本人は前もってそれが分かるため、例えばライブなどに誘っても拒むことが多くなります。
4.新しいことをしなくなる
心が疲れていると、新しいことに取り組む気力はなかなかわいてこないものです。
心が健やかであれば、新しい趣味を見つける、行ったことのない国へ旅行したいと計画する、資格取得を考える、ボランティアを行うなど、何かしら新しいことへの興味は一定程度出てくるものです。
もっとわずかなこと、例えば目新しい食品を買うなどのことも一切しなくなってくると、深刻と考えられます。
5.ファッションが単調になる
心の疲れがひどいと、ファッションを考えることも憂鬱になるものです。
もともとファッションに興味が薄かったような人では判別が困難ですが、ファッションに意欲的だった人が単調な服装ばかり選ぶようになったときは、心の疲れが考えられます。
髪型をよく変えていたのにいつも同じになる、手間のかかる髪型にしていたのにシンプルな髪型しか選ばなくなる、などのことも考えられます。
6.転倒・つまづきなどが起きる
たとえ若い人でも、非常に大きな精神的ストレスを抱えていると、転びやすくなったり、何でもないところでつまづいたりすることが多くなります。
この段階にまでなっていると、交通事故や転落事故、火の元の不始末などの危険性もありますので、声をかけてあげたいところです。
7.食欲が落ちているように感じられる
やはりメンタル面で疲れていると、食欲はどうしても落ちがちになります。
良く大盛り丼を食べていた人が並すら食べ切れなくなるとか、そもそも昼食事態を抜くなどの行動が見られると、かなりの疲れが想像できます。
8.怒りっぽいように感じられる
心の疲れというと、ションボリ下を向いて落ち込んでいる様子などをイメージしがちですが、必ずしもそうではありません。
「余裕がない」ため、ちょっとしたことでも「うるさい」とか「しらねえよ」などと、怒りっぽい挙動を見せることもあります。
9.妙にテンションが高い
無理をしてハイテンションを装ったり、あるいは、無意識になぜか過剰に行動的になってしまったりするのも、心が疲れている人の特徴です。
「いつもとどこかテンションが違う」「楽しそうにしているが、なにかおかしい」感じは、一般の人でも案外と着づけるものです。
ただし初対面の人などでは判別できません。
心が疲れている人には、いくつか特徴があり、隠しきれない部分があります。
それだけに周囲の人ができるだけ早く気づいてあげたいですね。
悩みごとを聴いてあげるのみでも状態が上向くことはありますし、必要があれば休養も大切です。
一定程度を超えているとすれば専門機関の利用もすすめたいところです。