どうにもこうにも主体性がなく、どういう人なのかが見えない。
何も主張が見えてこない。
こういった主体性のない人には、どんな特徴が見られるでしょう。
すべてが悪いかというと、そういうわけでもなさそうです。
1.すぐ流行に影響される
「この春はこういうデザインが流行る」と聞けばそういった服を買う、「今この本が売れている」と聞けば、その本を何も考えず買ってしまいます。
このようにすぐ流行に影響されてしまうのが、主体性のない人の特徴です。
主体性のある人でも、ファッションなどに流行を採り入れる場合はありますが、その場合「自分は、ひとまず流行に合わせています。
流行に左右されないファッションにこだわるのも、面倒である」などの客観的な意識があります。
主体性がない人は、そういった意識すら持ちません。
2.意見・主張がない
主体性のない人は、「人はどのように生きるべきか」「社会はどう変化していくべきか」などの意見・主張をほとんど持ちません。
あったとしても、誰かの受け売り、有名人・著名人の考えそのままであったりします。
3.受動的な学習・仕事は上手い
とにかく言われたことを憶えていけばいいという、日本の詰め込み型教育(小・中・高)や、仕事の中でも特に創造性や自発的な提案などを求められないものには、上手く適合するのも彼らです。
「なぜこれを学ぶ必要があるのか?」とか「この仕事はもっとこうすれば効率が上がるのではないか?」などの疑問やクリエイティビティに欠けるだけに、素直になんでも吸収できる一面を持っています。
4.さほど嫌われない
主体性がない人は、これといって特徴的な言動・行動を示しません。
特徴がないのが特徴ですね。
これゆえ、特に尊敬されることもなければ、ひどく嫌われることもありません。
しかしながら、その主体性のなさを見抜き、イライラする人もいるにはいますね。
5.どのような場面でも、自分がない
主体性をしっかり持っている人でも、「この職場ではしばらくおとなしくしていよう」とか「このスポーツは始めたばかりだから、一旦はコーチの言いなりでもいいだろう」などと、場面によって「自分」をおしころすことはあります。
しかし彼らは、状況が変われば自分の主張、自分なりのやり方などを見せ始めます。
主体性がない人は、どんな場面でも常に自分がなく、周囲にも、これといった強い印象を与えません。
6.ずっと自分を否定されてきた
親や教育者に常に自分の意見を否定されてきた人などでは、「何を言っても否定される」という心理が強くなり、自分がないように見えることもあります。
これは同情できる事情であり、環境変化で主体性ある人物に変わることもあります。
7.リスクを取ろうとしない
仕事上で斬新な意見を言ったりすれば、場合としては「うざったいやつ」などと思われることもあるでしょう。
社会問題などについて思い切った発言などをしても同様で、「面倒な人だ」などと嫌われることもあってしかりです。
しかし、そういった「せめぎあい」によって社会は動いていくものです。
主体性のない人間は、つねにリスクを避け、いつも社会の観客のように振る舞っています。
守っている「自分」とは何かが見えない、説明できないのが彼らの特徴です。
8.無害ではある
主体性のない人は、言ってみれば「無害」です。
何しろ何の主張もなく、つねに周りに合わせる傾向があるからです。
しかし大きな目線で見れば、何も自分を出さないということは、果たして社会にとっていいことなのか、各自にとって有益なのか、疑問でもありますね。
広く見れば社会全体、小さく見れば職場や学校のクラスなどについて、「どうでもいい」という態度は、無害である一方「無責任」とも捉えられます。
日本では、主体性のない人ははっきりいって多いですし、さほど目立たないため、大きな問題ともされません。
世渡り上手的に見えることもあるでしょう。
しかし、彼らは一体、何を言いたくて、何をしたいのでしょう。
「パーツ」のような人生を送っていてそれで良いのか?それなりに主体性ある人にとってみれば、なんともいえない疑問を抱かせるのも彼らです。