部長の会社での役割とは。職場環境や社員教育のマネジメント!

最終更新日:2018年5月27日

組織の中の部長職は、部全体を統括し、責任を負うポジションになります。

あくまで現場目線が中心の課長職などの管理職と違い「人、物、金」を効率的に動かしプロジェクトを成功させ、組織を成長させていかなくてはなりません。

それでは実際にどのような役割があるのでしょうか

1.課長職をマネジメントする

中間管理職として部署全体の責任者である部長職は、主にその下の課長職をマネジメントして、組織を統括していきます。

多くても10名程度の課長職とは違い、各課を合わせた数十人から数百人におよぶ規模ですと、一人ひとりに目を配るといった事が至難の業となります。

そこで各課の課長職と主にコミュニケーションをとり、その下の各個人に意図が浸透するようにします。

コミュニケーションが不足するとその下の課全体の動きに直結しますので、部下である課長職との意思疎通は必須となるわけです。

また各課長職の能力もしっかり把握する必要もあります。

2.現場の士気向上に努める

大きなプロジェクトの責任を負う部長職は、現場の士気が進捗、成功に直接作用する事から、その向上に努めておかなくてはなりません。

まず求められるのは、現場の空気をしっかりと見極められる能力が求められます。

仮にモチベーションが落ちている傾向があるとすれば、その原因を解明し、解決策を見い出し、プロジェクトに協力的になる様、持っていくことが必要です。

課長職は、部下が多くて10名程度ですので、個人個人の士気を適時に把握でき、対応出来ますが、あくまで部署全体を見るべき立場の部長職は、課単位での士気に重点を見ます。

3.目標達成を後押しする

組織において、プロジェクトを成しえるには、個人一人ひとりの目標達成が成功を左右します。

そこで各目標の設定、進捗を管理しなければなりません。

経営陣から示された目標毎に、与えられた人員やコストを落とし込み、各個人の目標を割り出して設定します。

ここで大事なことは、なぜこの目標となっているかを部下に理解させる事も重要になります。

あまりにも現実とかけ離れた目標設定では、ただの押しつけになりますし、きちんと適量の目標を見極めてあげなければ、モチベーションにも関わりますし、問題が起きた時の修正にリスクとなります。

部下に対して、簡単にはクリアできなりが、少し背伸びすると達成できる目標設定を心がけると、部下の成長やプロジェクトも円滑に進む事になります。

目標を設定した後は、全体のバランスを確認し、遅れている課と進んでいる課を調整し、達成に向け部署全体を管理します。

4.部下の教育

部下の教育も部長職の役割の一つです。

新人など役職を持たない社員については、係長や課長職が直接個人を教育しますが、部長職は、部下の管理職を含め、もっと幅広い視点で成長を促すように取り組まなくてはなりません。

まず仕事を割り振りを考える際、部下の性格や能力を考えて、適材適所を心がけておく必要があります。

そうする事で、部下が仕事に対し意欲を持ち、自然と成長につながるのです。

また自らの経験則やデータに裏打ちされた事例を持って接することで、部下の貴重なアドバイスとなり、ただ仕事を押し付けるよりも何倍も効果的に部下を伸ばすことが出来るのです。

部長職は、割り振りと助言の両面から部下を支えていき、成長へとつなげていきます。

5.現場の環境づくり

部署全体の環境を整える事、分かりやすく言えば部下が働きやすい環境を作るのも部長職の役割となります。

組織において個人は、成果が認められたいという承認欲求を持ちます。

かつて自分がそうだったように、今度は自らが上司となって部下を引き上げる番になります、成果を上げた部下を公正な視点で評価し、指摘するところは、理路整然と叱る事が必要になります。

またトラブルなどの不測の事態には、自らが矢面に立つ必要があれば、部下に丸投げせず対応する、こうする事で部下から信頼され仕事のしやすい環境が出来上がります。

6.対外的な仕事について

部長職にも個人としてだけではなく、部署全体の成果が求められます。

当然、扱う案件の規模も大きくなり、会社全体でも非常に大きな影響力を持つ事になります。

将来に渡って成長できる戦略は、経営者の仕事と思われがちですが、より現場に即した戦略を描くのは、部長職の役割になります。

その上で経営陣との答申や他部署との調整、営業であれば対取引先に大口の案件で臨みます。

特に営業職の部長には、将来の飯の種になる案件を手掛けなくてはなりません。

このことから広い視野をもち、数年先の予測まで部署全体の有り様を見越して行動する事も求められてきます。

このように組織における部長職の役割を6つの側面で説明して来ましたが、部長職は課長職と違い、権限も大きくなり、それに伴う難しい判断や責任がついてきます。

それだけに部長職の能力やスキルによって会社全体の成長にも影響する重要なポストになります。

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