入社して数日は、配属先の部署などで自己紹介をする機会が何度かあります。
そうした時に適切な自己紹介や挨拶ができるかでその後の環境が変わってくることも。
そこで今回は新入社員が配属時に自己紹介をする際のポイントについてご紹介します。
1.履歴書の作成から気をつける
履歴書は先方への第一の自己紹介です。
人事、課長クラスの人間しか見ることはないと思いますが、
アピールポイント、職場での人間作りに必要な話題は含めるようにしたほうがいいと思います。
入社初日で、出身がどこだとか、趣味は何だとか、資格は何があるですとか、
あらかじめ社内に知れ渡っていこともあります。
履歴書で人間関係を築こうとはいいませんが、
第一の自己紹介であることは認識してください。
2.朝礼での挨拶のポイント
一番印象が良くないのは「声が小さい」「恥かしがっている」「緊張している」ことです。
そして次に気をつけた方がいいのは「目線」です。
もちろん発言内容が一番大事なのは言うまでもありませんが。
当人が心配しているほど、他人様は当人に対して興味はありません。
どんな声をするのか、またどんな雰囲気なのかチェックするくらいでしょう。
初めからポジションが用意されていない限り、大袈裟な自己紹介も避けるべきです。
「早く一人前になりたい」という人はいるでしょう。
しかし、「早く出世したい」と言う人はいないでしょう。
出世するということは今入る方々を凌駕する可能性もあるからです。
内容は同じでも感じ方は様々です。
途中入社の者であれば、
前職について「頑張ってました」アピールするのも必要ありません。
「個人的な目標」についても発言しない方がいいと思います。
そうした個人的なスキル・経験談・目標は配属先で聞かれたときにだけ話したり、いつかの飲み会の席で話すべきです。
同業界、同職種でいままでのスキルを活かしていきたいのであれば、伝えてもいいかもしれません。
ただ「あたなができると言ったから任せたのに」という先輩方もいるでしょう。
新人へは立場上、下であって欲しいと思うし、
自分を脅かす存在であって欲しくないと思うのが普通です。
個人で動く営業職ならまだしも、金融機関、役所などの少人数でチーム(課)を組んで業務をしている職場ではなおさらです。
ポイントはユニークな発言をすることです。
出身が沖縄だとか、いとこが芸能人の誰だとかです。
男性の職場であれば、スポーツ、趣味(鉱石集め、釣りなど共感、同情してもらえそうなもの)の話もいいかもしれません。
ネガティブな発言はもっての他です。
例えば
「田中太郎と申します。
京都府出身で、東京へは大学が決まってからきています。
このように迎えてくださったからには、ひとつずつ
正確に、確認しながら仕事を覚えていこうと思います。
一度聞いたことを再び聞いてしまうこともあるかもしれませんが、メモをとるなどできるだけそうならないように頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします」
拍手後、お礼(ありがとうございます)。
くらいが良いのではないでしょうか。
紹介してくださる方が、「趣味は何ですか?」「特技はありますか?」など
気を使ってくださるかもしれません。
「趣味は家電を揃えることです。
ですので週末の日は大手家電量販店に行くこともありますし、
お正月は福袋に並ぶこともあります」
などといった話を準備しておきましょう。
先述しましたが、履歴書について何か書いたのであれば、
それを話せというサインかもしれません。
3.配属されてからのポイント
職場の方が自分より年上であろうが、年下であろうが、年齢は言わない方がいいと思います。
歳を聞いて安心したいのは相手ですから、聞かれるまで触れないようにしましょう。
あきらかに相手の方が年上であれば、そのまま聞かれないかもしれませんね。
恋人がいる人は恋人の有無について聞きたがるし、所帯持ちの人は結婚について聞いてきます。
スポーツが得意な人はスポーツの話を振ってきます。
誰もが得意なことについては話をしていですが、
苦手なものについては触れたがりません。
ですから、地雷を踏まないように、会話の主体を相手に置かせるのが最良です。
4.配属先以外への社員さんへの挨拶
初めは誰に対しても、挨拶するのが無難かと思います。
ただ、支社などビルの場合はなかなか難しいと思います。
なんとなく挨拶した方がいいなと思う人や、じろじろ見てくる人へは挨拶したほうがいいでしょう。
見てくるということはあなたに興味を持っています。
もしかすると、敵対意識を持っているかもしれません。
相手を安心させるような主従関係を形だけでも表しておいた方が無難です。
・自己紹介では無駄な話はしないこと。
・一瞬だけユーモアを出すこと。
の2点を注意して挨拶に望みましょう。