なにかあるとまず自分を否定してしまう人がいます。
失敗という結果に対して原因はどうであれ、まず自分の中に落ち度を見つけようとしてしまう、そんな自己否定する人について紹介していきます。
1.後悔をしやすい
なにか失敗をしてしまったときにいつまでも引きずってしまい、思い出すたびに後悔の念にとらわれてしまう人もいます。
もっと自分にできることがあったのではないかと考えてしまうことは自然なことですが、それが自己否定につながってしまうと自信を喪失してしまったり、いつまでも後悔をし続けることになってしまいます。
真面目な性格の人ほど自分を責めてしまいがちですが、責めすぎてしまうと自分で自分の首を絞めるように心に負担がかかり、悪循環に陥ってしまうこともあるため同じ失敗を繰り返さないように前向きにとらえることが大切です。
2.完璧主義にものごとを考えている
完璧主義な人は少しの失敗でも許せないと考えてしまう人も少なくありません。
9割の成功でも1割に落ち度があるとそれは失敗と考えてしまい、原因が自分にあると考えてしまうと自己否定の流れに傾いてしまいます。
このような考え方をしている人は仕事面などにおいて優秀ではあるものの達成感が少なく、また自分を褒めるような機会も少なくなってしまいます。
割合として自己否定をする機会が増えていき客観的に見れば順風満帆なようでいて、本人は楽しくないという状況に陥ってしまうこともあります。
3.コミュニケーションが苦手
他人とのコミュニケーションを苦手としている場合にも自己否定の考え方をしてしまうことがあります。
本来、失敗やトラブルがあったときには原因が自分だけにあるということは少ないのですが、他人と意思の疎通が上手くいかない人は自分の内面にばかり気持ちが向いてしまい、結果として自己否定の考えに至ってしまいがちです。
失敗の原因を他者と共有して対策を考えたり、悩んでいることがあれば人に相談するなど、問題をひとりで抱え込まずに外へ吐き出す場を作ることも大切です。
4.承認欲求が強い
社会の中で生活している以上、他人に認められたいという欲求は少なからず誰にでもあるものですが、この承認欲求が強すぎても自己否定の考え方に陥ってしまうことがあります。
他人よりも秀でたい、認められたいという思いがあってもその実現に至らない場合、自分に能力がないという結論に達してしまいます。
必然的に自己否定を強めていくことになり、自分には決定的に何かが欠けているのではないかと劣等感が強く芽生えてしまうこともあります。
承認欲求が満たされるほど社会的に認められている人はごく少数であるということを知ることや、それによって自己否定をしてしまう自分の考え方が的外れであるということに気づくことが大切です。
5.向上心が強い
自己否定は自分への叱咤ととらえることもできます。
それは強い向上心の裏返しとも言え、ときに自己否定をしながらも問題を克服していくことができれば大きく成長することができる可能性も秘めています。
ただし人間は万能ではないため、どうしても出来ないこともあります。
そのようなことに対してまで自己否定をしてしまうと、どうしても出来ないことでさらに自己否定を深めてしまうことになり、今まで出来ていた他のことまでモチベーションが下がってしまったり、自信を喪失してしまうことにもなりかねません。
自分の弱い部分や逆に強みとなる部分を把握し、無差別的に自己否定をする考え方を改めてみる必要があります。
自己否定の考え方は潜在意識と呼ばれる論理的思考の外からやってくるものでもあります。
そのため気づきにくい部分もあり、いつの間にか自己否定をしていることも少なくありません。
的外れな考え方をしていないか自分の心の声に耳をすましてみることも重要です。