仕事でミスをした時に上司へ報告する際のポイント。正しく誠実に対応しよう

最終更新日:2015年1月1日

あなたが一生懸命に仕事をしていても、ミスはゼロにはできないものです。
どうにか自分でどうにかならないかと策を練ったり、ミスが発覚しないようになんとかできないか。
しかしこれは上司へ報告しなければならない。
そう観念した時点で思い出してほしいポイントが3点あります。

1.すぐに報告する

今あなたがミスした仕事は、誰から指示を受けてしている仕事でしょうか。
それは上司からではないでしょうか。
さらに上司はその上司から指示を受けて部下へと仕事をさせています。

部下のミスは上司のミスでもあるのです。

自分が所属する会社の仕事の一つとしての認識が薄いのではないですか?ミスを隠したまま仕事をなんとかこなしていても、いずれ発覚するものです。
それが上司や取引先からさらなる上司へ伝わってしまったら、どうなるでしょうか?あなた自身の信頼はもちろん、それを把握せずにいた上司も被害を被るのです。
自分の間違いはすぐに報告する。

言いにくいからとズルズルと後回しにしていると、あなたが自分で報告するチャンスさえも放棄する事と同じなのです。
すぐに報告する事で、対応できる事の幅が広がるので、被害を最小限にする事ができます。

報告しにくさの原因はなんでしょうか。
怒られる、自分の非を認めたくない、こんな些細なミスで自分の評価を下げたくない。
いくらでも思いつくでしょうが、全てあなたの評価を下げる思い込みです。

良い事ばかり報告し、ミスは指摘されるまで知らんフリ。
そんな人間と誰が一緒に仕事をしたいと思うでしょうか。

誰かにミスを指摘してもらって尚、怒ったり否定するようであればあなたの人格さえ疑われかねません。
新入社員以降になれば、教育係の先輩のようにあなたの仕事にミスがないかなんて、他の社員は細かく見てはいられません。
お互いに責任を持って仕事に携わり遂行しているのです。

2.事実を正確に述べる

仕事における報告には、事実と推測、感情などはハッキリと区別しなくてはいけません。
上司が一番に知りたい事は、あなたの気持ちではありません。

いつ、どこで、誰に対して、何を、どのように、どんな条件下で、ミスが起こったのか。
そしてそのミスによって誰かに迷惑をかけたのか、それは上司が出て行って謝罪が必要なのか。
こういったその後の対応について考えるための「事実」が知りたいのです。

あなたが反省しているのは当然であって、ただ反省しているだけで事が収まるのなら話は別です。

事実とは、実際に起こった事柄です。
私はこうだと思ったのだけど、というのは推測の域です。

「データが消えた」と「データが消えたと思った」では全く違う事は明確です。

ミスをして悔しいとか、誰かのせいだとかと怒ったり、何故自分で対処できなかったのか、そんな事は、事実を正確に報告してからにしてほしいものです。
正確に述べる、伝えるためには、言いたい事は、一つの文章で言い切る事です。

あれもこれもと修飾詞をつけたり、たぶん、とか、~だったと思うなど不確定な憶測も混ぜて話しを聞かされると、その中から事実と推測を区別する必要があります。
くどくど長い話を、あなたより忙しい上司がじっと聞いてくれると思ってはいけません。

3.ミスに対して言い訳しない

最後に、誰もあなたの言い訳など聞く耳を持っていないという事です。
あなたのミスは誰かのせいなのでしょうか?具体的な状況を想定してみましょう。
あなたはデータが消えたと思ったからバイトにもう一度入力の指示をしたが、実際は消えてはいなかった。
しかも上司には報告も相談もなしに、です。

その後バイトの1人から、事実を知ったあなた。
自分としては、バイトに指示を出した自分の責任だと「思った」から勝手に再入力の指示を出してしまった。
単なる保存場所の違いを見分けられなかったあなたのミスに対して、バイトがデータの保存先を指示通りにしなかったからだ、とあなたは上司に「言い訳」します。

しかし、上司にとっては、報告や相談もなしに、人件費や納期の調整などを考えもせずに行動したわけです。

上司はあなたのミスに対してどう対処するか、同じミスが起こらないために何をすべきか、今後の事について頭をかかえているのに言い訳がつらつらと始まって、肝心の事実はいったいいつ話し出すのか。

得てして言い訳は感情的になっているように聞こえます。
仕事において、感情的に振り幅が広すぎる人間の扱いにくさは、誰もが身を以て体験している事ではないでしょうか。

全てが自分の責任です、と抱えたとしてもそれは解決に繋がるのでしょうか。
なにが原因で起こった、だから今後は同じミスをしないように仕事をすると、誠実さを表すのがミスを報告するせめてもの義務です。

ミスをしたら正しく、誠実に報告をする

すぐに、正しく、誠実に。
報告を受ける人の身になって端的に報告する。
ただ、これだけの事です。

しまった!と心の中でつぶやいた時、自分を守る事に頭を使わず、どうしたらこの状況を正確に、何も知らない上司に報告できるかを考えて行動してください。

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