組織に所属していると、自分と上司、自分と取引先という直接的な関係だけでなく、自分と他部署の折衝や協力を求めるなどの社内政治力の強さがものを言う場面に多く出くわします。
社内政治力が強い人は取引先からも頼りにされるし、出世にもつながります。
社会人としては是非身に付けたい能力です。
ここではそんな社内政治力が強い人の特徴を紹介します。
1.付き合いがいい
まず社内政治力が強い人は職場の内外での付き合いがいいです。
直接業務に関係ある会話ややりとりしかしないとどうしても利害関係だけの付き合いになってしまい、困った時に助け合ったり情に訴えることができません。
飲みに誘われたり、帰りの電車が一緒になったり、ランチを一緒に取ったりというその場で直接メリットがないことでも地道に親睦を深めるために付き合いがよい人はやはり社内政治力が強くなるし、杓子定規に職場の外では会社の人と話さないと割り切っている人は相応の対応しか得られません。
2.出世する上司に早くから取り入る
社内政治力が強い人は、長い目で見て自分の社内での立場が強くなるように日ごろから活動しています。
将来出世して重要なポジションに着くであろう上司に早い段階から親しくしておいたり、まだ平社員でも将来管理職になりそうな先輩に取り入ったりと余念がありません。
その先輩が直属の上司になれば自分の仕事がやりやすくなるし、先輩が他の部署の上席者になれば自分の仕事で他部署の力を借りる時に口利きしやすくなります。
そしてそういったコネクションを持った社員は社内政治力が強い社員として今後も重宝されます。
3.一人の上司だけに肩入れしない
社内政治力が強い人は上記のように、出世が見込める上司に取り入りますがたった一人に絞って肩入れするような危険は冒しません。
肩入れした上司が将来失脚したり、退職したり、転勤する可能性も充分にあります。
その時のリスク分散という意味もあるし、例えばA上司にべったり肩入れしていると、A上司と反りが合わないB上司からは、A上司の肝いりとして却って毛嫌いされてしまいます。
そのあたりのバランスを考えて、有望な複数の上司にバランスよく取り入っている社員は将来的に社内政治力が強い人になります。
4.雑談のセンスがいい
社内政治力が強い人は、仕事の話ばかりを他部署の人にして、ビジネスライクに振舞うことはありません。
暇さえあれば、家族のこと、スポーツのこと、趣味のことなど相手のことをよく覚えた上で雑談をします。
そうすることで、自分と話すと楽しい印象を常日頃から相手に与えておくのです。
そうしておけばいざ仕事上で頼みごとや無理を言う時でも普段からの印象が良いのですんなり助けてくれたり、多少嫌な頼みごとでも断りづらい気持ちを相手に持たせることができます。
社内政治力が強い人にとっては雑談からして、将来の布石です。
5.利用価値がない人を上手に見切る
社内政治力が強い人は、他部署の権力者など利用価値が高い人に取り入るための努力を惜しまない一方で、利用価値がない人、付き合っていると不利益がある人を見切るのはドライで上手です。
相手自信に社内政治力が無ければその人から引きだせるメリットがありません。
そういう人と頻繁に飲みに行ったり社内で雑談をしていると、他の有益な人と話す時間が削られます。
そう考えるため社内政治力が強い人は、利用価値がない人を見切ります。
更に、クセが強くて社内に敵が多い人、今後の出世が見込めない人も同じで、その人と仲良しだと思われること自体がデメリットな場合も同じです。
もちろん角が立たないように誘いを断ったりフェードアウトしたりとテクニックは巧妙です。
いかがでしたか。
社内政治力が強い人の特徴は、困った時や必要な時だけ相手を頼るのではなく長い目で見て常日頃から相手に好印象を与える努力を惜しまないことが分かります。
そして、単純に仲良しになりたいというのではなく、社内政治力を強めるためという明確な目的の為に明確なメリットを求めて行動していることがわかります。