仕事でも趣味の習い事でも教えたことをどんどん覚えて応用できる地頭がいい人がいる一方で、なかなか物覚えが悪い地頭が悪い人も世の中には存在します。
地頭が悪い人に対して他の人と同じような仕事の進め方をすると思わぬ失敗をしてしまいお互いに困ることになるので、地頭が悪い人に対してはそれ対応の接し方が必要です。
ここではそんな地頭が悪い人の特徴を紹介します。
1.応用力がない
地頭が悪い人の特徴は、仕事や習い事、スポーツなどでの応用力がないことです。
地頭がいい人は最初に基本を教わればそれを自分なりにアレンジしたり、場面に合わせて応用する能力に長けているのである程度のレベルまで上級者が指導すれば放っておいても上達していきます。
一方で地頭が悪い人は、教わった範囲内の事は同じようにできますが、ちょっとでもシチュエーションが変わるとそれを応用することができずまた上級者の指示を仰がなければいけなくなってしまいます。
上級者の側は「それくらい、ちょっと考えれば一人でできるのに」と内心イライラしてしまいますが、教えるからには相手の地頭が悪いということも考慮して根気強く面倒を見る必要があります。
2.見よう見真似が苦手
地頭が悪い人は見よう見真似で物事を覚えるのがあまり得意ではありません。
例えばアルバイト先に配属初日は、何もしないで他の先輩アルバイトを観察して見て覚えるという研修方法があります。
地頭がいい人は、他の先輩アルバイトの動きを見て、行動パターンや翌日から自分がどう動けばいいかをシミュレーションできますが、地頭が悪い人は先輩アルバイトの動きを見ても、どんなときに、なぜその行動をするのか、何のためにその確認作業をするのかなどの想像があまりできません。
結果的に、配属翌日に見よう見真似でやってみてと言われてもどうしていいかわからなくなってしまいます。
3.一から十まで教わらないとできない
地頭がいい人は1から10まで教わらなくても、5くらいまで聞くと後は自分で考えながらできるようになって教える側も物覚えが良くて楽なものですが、地頭が悪い人の場合は5まで聞いても残りの部分を応用したり推測したりするのが苦手です。
地頭が悪い人に物事を教育する時は面倒でも1から10まで教えてあげることが大切です。
4.先を読むのが苦手
地頭が悪い人は、将棋の棋士のように先読みを繰り返して現時点で一番メリットのある行動を選択するのが得意ではありません。
結果的に目先の利益で行動してしまうことがよくあります。
仕事上でトラブルが起った時に、すぐさま上席者に報告すればちょっと注意されて対処できるのに、嫌なことを後回しにしたり後でリカバーできるような気がして放置して結局大問題に発展して余計大目玉を食らうということがよくあります。
そのような時は心構えが悪いというだけでなく、先を読むのが苦手な性分も考慮して注意する必要があります。
5.マニュアルを丸暗記してしまえば忠実に遂行できる
このように挙げていくと地頭が悪い人は、仕事や習い事に向いていないように思われるかもしれませんがそうとは限りません。
覚えようという気力は他の人と変わりないのでマニュアルをしっかり覚えてミス無く運用するといったタイプの仕事にはむしろ向いています。
地頭がいい人だと慣れてくると手抜きしたり自己流にアレンジして却って失敗することがありますが、字頭が悪い人は一度覚えてしまえば横着しないで忠実に教わったとおりに遂行できるのでむしろ組織向きです。
いかがでしたか。
地頭がいい上級者が地頭が悪い初心者に物事を教える時は、その地頭の悪さを考慮して教育することでその人の能力を引き出すことができます。
地頭がいい人と同じように接すると「それくらい自分で考えなさい」「それくらいわかるでしょう」という気持ちになってお互いに嫌な思いをします。
重要なのは相手を知ることと考えれば、職場や習い事で地頭がいい人と悪い人が混在していてもそれぞれの良さを引き出して気持ちよく活動することができます。