第一印象は真面目。
でも関わってみて知れば知るほどクズの部分が見えてくる。
それをおもしろいかおもしろくないかを思うのは別にして、このような「真面目系クズ」、あなたの周りにも一人はいることでしょう。
今回は、そんな真面目系クズの特徴をご紹介します。
1.人当たりがいい
真面目系クズの大きな特徴の一つに、あいさつなど基本的なコミュニケーションに問題がなく、よく笑い、そつなく話をし、言葉遣いも正しいということがあげられます。
「真面目系」と呼ばれる所以ですね。
なぜ表向きはしっかりしているのに、その一方で明らかに普通以上にだらしない部分も持ち合わせているのでしょうか。
それは、表向きは真面目に「振る舞える」からです。
真面目系クズは、周囲に対して、少なくとも見かけ上は真面目だと思われる振る舞いをとることができます。
この「できる」というのが問題です。
クズの部分を持っていても、ひとたび他人の前に出るとそれを感じさせない人柄を演出することができる。
表では好印象を与える人柄を演じている分、裏のクズな部分が他人の目にさらされないまま好き放題に深まっていくのです。
こういうわけで、真面目系クズは表向きが真面目に振る舞えるからこそ、両極端の面を持っているといえるのです。
2.プライドが高い
真面目系クズは、根拠があるかないかはさておき、自信があることが多いです。
自分に自信があるというよりも、本気で困った状況に置かれても自分ならなんとかできると思っています。
そしてその線引きは自分にしかわからないと思っています。
例えば他人から、あることに対して「それはやめておいた方がいい」と言われたとします。
そのとき真面目系クズは、他人の尺度で自分の行動を判断されるのを嫌います。
「それは一般的に言われてることで、自分はちゃんと考えてるから大丈夫」と、自分なりの根拠を並べて反撃します。
自分は普通よりも対応能力があると思っているからこその反撃です。
他人から見てクズに見えても、本人は自分なりの基準に従って行動していると思っているので、下手に刺激せずに見守るのが一番よいでしょう。
3.楽観的
真面目系クズは、自分のクズさが招く最悪の事態を、頭では想像できていても、それが実際に自分の身に起こるとは思っていません。
「最悪考えられる事態はそうだけれども、自分はそうはならないだろう」と思っているのです。
言い換えれば危機感が薄いです。
なぜか。
危機の原因となることにいちいち対処するのが面倒だからです。
普通の人は、最悪の事態を逃れるためにその前段階から面倒でも心配事を打ち消していきます。
ところが真面目系クズは、最悪の事態になる一歩手前で問題を一気に解決すればいいと思っているのです。
問題はぎりぎりまで先延ばしにする。
これも大きな特徴です。
4.意外に自分のしたいことを持っている
真面目と堕落さが極端な真面目系クズですが、意外にも自分のしたいことは持っていることがあります。
それは他人から見ればクズであることの言い訳のように聞こえることもありますが、本気で持っていることがあるのも事実です。
小説家などは想像しやすいのではないでしょうか。
これはひたむきに小説を書いている人には失礼な話かもしれませんが、太宰治など、文学者と呼ばれる人の中には確かに小説を書くことに関してはすばらしい才能を持っていますが、その分生活は荒れているという人もいます。
もちろん、小説家だけではありません。
世のプロフェッショナルと呼ばれる人たちは、そのことだけに心をそそぎ込んできた人たちです。
中にはクズと言われるような堕落した部分もない人もいるでしょうが、そこは人間ですので自分のやりたいこと意外がおろそかになる人ももちろんいます。
もしかしたら、あなたのまわりにいる真面目系クズも、そういう志を持った人なのかもしれませんね。
以上、真面目系クズについてみてきました。
真面目系クズは、真面目に振る舞えるからこそクズの部分が野放しになり、そこは他人が立ち入るのは難しい領域ですが、そのクズさはもしかすると、何か大きな目標のために捨てている部分なのかもしれません。
堕落した部分をクズと見るだけではなく、クズのまま放置する理由が大切かもしれませんね。