次長の会社での役割とは。部長の役割と似ている。

最終更新日:2018年5月20日

次長は、課長や部長の間に挟まれる立場のため会社での役割は難しい部分があります。

部長がいない職場の場合は次長の役割も変わりますが、基本的な次長の会社での役割は何か紹介します。

1.上層部の意向を伝える役割

次長は上層部の意向を社員に伝える役割があり、伝えるだけではなく意向通り動いているか確認する役割もあります。

上層部の意向通りではない場合、修正したり改善策を考えるのも次長の役割です。

また、社内の状態を上層部に伝えることも次長の仕事で、現場しか分からないリアルな現状を伝えるほど会社全体の流れが円滑になります。

次長は上層部より現場を把握することができ、上層部は現場の動きや声を知りたがっているので、日頃から現場に精通しているほど次長の会社での役割を果たせませす。

2.課長に指示を出す役割

課長は現場での要になるので、課長にしっかりとした指示を出すことが大切なポイントです。

最初から課長任せにすると次長の立場が軽視されやすいので、指示を出した上で課長に任せるというスタイルが次長の理性的な役割です。

課長に指示を出すことで、課長の仕事をやりやすくするという点もあります。

例えば、課長の判断で部下に指示を出す場合は、不満や意見の的は課長に集中します。

しかし、次長の指示で課長が動いているという流れを周知すると、会社の方針として社員は把握するようになります。

3.働きやすい環境か確認する

次長は色々な意味で働きやすい環境か確認する役割があり、働き難い環境になっていたら改善策を考える立場でもあります。

働き難い環境は、労働時間や業務内容だけではなく、社員一人一人が働きやすい環境になっているかも着目する必要があります。

次長が前に出過ぎると課長の立場が微妙になり、課長にとって働き難い環境になります。

また、上司が前に出過ぎると課長も部下に対して前に出過ぎるので、会社全体が働き難い環境になってしまいます。

その為、次長は前に出過ぎず働きやすい環境か確認するのが役割で、前に出過ぎないことが社内環境を良くします。

4.役職者の評価をする

役職者の評価をするのは次長の大切な役割で、偏りなく適正に出来る次長ほど優れたタイプです。

例えば、自分の周辺にいる役職者だけ高い評価をして、遠い所にいる役職者には適正な評価をしないという行動は、次長の裁量を問われるポイントになります。

また、次長が役職者の評価をする時は、課長や係長だけの話ではなく、役職者以外からも情報を集めるのが理性的な次長像です。

次長は、課長よりも全体を見渡せる立場にいるので、日頃から周りをしっかり見ている次長ほど役職者の評価が適正で、見ていない程偏りのある評価をしがちです。

役職者だけではなく、新たに役職者にする人材を見つけるのも次長の役割で、次長はしっかり見ているという印象を与えることが、社員のモチベーションを高めます。

5.事務職のチェック

次長は事務方の管理をすることも大切な役割のため、日頃から事務職の作業をチェックする必要があります。

次長のチェックが甘いと部下のチェックも甘くなり、会社全体のチェック機能がゆるくなってしまいます。

事務チェックに専念するというよりも、常に目を通しているという印象を与えることが次長の役割です。

次長や課長のチェック機能が甘いと、ミスや不正を見極めることが難しいので、日頃からしっかり事務職や事務内容を確認することが大切です。

6.部下の相談に乗る役割

次長は部下の相談に乗ることも大切な役割で、相談に乗る対象は課長や係長だけとは限りません。

ただ、いきなり次長が前に出ると課長や係長、主任の顔を潰す可能性があるので、段階を踏んで相談に乗るのが理性的な形です。

課長から相談に乗るのは日頃からあるシーンですが、一般社員の相談を次長が乗るケースは珍しい傾向です。

この場合、役職者に問題がないか確認することも次長の役割で、役職者に問題があって一般社員が相談できない環境の場合は改善する役割があります。

ベンチャー企業の場合は、比較的若い人材が役職者に就いているので、いきなり一般社員が次長に相談するケースがあります。

しかし、この流れを作ると役職者の成長を妨げるので、役職者に問題がない限りはまず役職者に相談するという流れを作るのも次長の役割です。

7.幅広い仕事をする

次長は狭い範囲で仕事をするというより、幅広い仕事をすることが役割です。

ただ、密に仕事をすると出来る業務に偏りが生まれるので、部下にしっかり役割を振り分けることが大切です。

それぞれの役割をしっかりすると、全体のモチベーションや責任感が高くなるので、やる気のあるレベルの高い職場になります。

次長が一つの業務に集中すると、周りの社員が働き難くなりチェック機能もゆるくなります。

また、次長より密に仕事をしなければという考えが課長にも身につくので、次長や課長だけ大変な思いをするケースが増えていきます。

8.部長の意向に沿った行動をする

次長は部長の意向に沿った行動をすることも大切な役割で、部長の意向に自分の考えを踏まえることも大切なポイントです。

部長の言いなりだと次長としての存在価値が薄くなるので、意向に合わせながら自分の色も出せるかが次長の役割です。

次長は、部長より現場に近く課長より上層部に近い存在のため、次長だからこそ取れる行動をするのが、次長本来の役割と言えます。

また、部長はリアルな生の声を把握したいので、現場に精通している次長ほど価値の高い存在に感じる傾向です。

次長の会社での役割は、上層部に近い立場でもあるので、自分の考えを強く出すのは避ける必要があります。

また、部長がいない職場の場合は次長が社内で部長に近い役割をするケースもあるので、職場の状態によって役割は多少変わります。

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