人が死ぬまで必要だと言っても過言ではないのが自制心です。
子供のうちは持つのは難しいですが、大人になると様々な場面で必要になりますが、同時にその場で鍛えることが出来ます。
今回はそんな自制心の鍛え方をご紹介します。
1.まずはマナーを守ることから始める
マナーは法律のような拘束力はありませんが、守らないと周囲の視線が冷たく感じてしまい、結果的に自分自身が気まずい思いをしてしまいます。
しかしマナーを守ることはそれほど大変なことではありません。
例えば交通機関を利用するだけでも様々なマナーが求められております。
車内で音楽を聴く時は音漏れに注意する、混雑時は新聞を広げたりリュックサックを背負ったまま乗らない、といったちょっとした意識でどうにでもなることです。
もちろん普段からマナーに関心が無い人がいきなりやれというのも無理な話なので、まずはマナーを守ろうと意識することから始めても良いですね。
2.貯金をしてみる
人間の物欲には個人差がありますが、新作等が出たら買わずにはいられないとまで物欲に忠実な人は要注意です。
物欲を多少でも抑えないと、他に我慢しなくてはいけない場面に遭遇した時に我慢することが出来ないからです。
我慢は訓練をすることで多少は改善することは出来ます。
とはいえ、その我慢の過程であまりじぶんを苦しめすぎるのも問題です。
まずは少額でいいので貯金をしましょう。
1ヶ月5000円~1万円でもいいでしょう。
そして今まで買っていた量や額を100%とするなら来月からは95%に抑えてみてください。
やめるのではなく減らす、しかも減らしていく量はごく少量でいいのです。
これに慣れてどんどん量が減らせると、お金が貯まると同時に自制心も鍛えることが出来ます。
3.個人的に表現したいことを少しだけ我慢する
個人的な感情は時に人の心を傷つけます。
それが我慢出来るなら人間関係がギクシャクしないで済みますし、感情をぶつけた後に後悔をして嫌な気持ちになることはありません。
しかし言われっぱなしだと言い返したくなる気持ちはわかります。
その言われっぱなしの内容が個人的な感情だとしたら尚更でしょうが、そこはこらえてください。
考えてみると、いい歳の大人が個人的な感情をぶちまけるなんてみっともないことです。
個人的な感情をぶちまける人を見かけたら、または自分がぶちまけられる対象になってしまったら「あーあ、みっともないなあこの人は」と思えるくらいの余裕がほしいものですね。
4.迷ったら他人にとって良いことをする
例えば定時になっても終わらない仕事があり、それを部下に任せて先に帰るか逆に部下を先に帰して自分がやるかと迷う人がいたとします。
この場合は後者である部下を帰して自分がその仕事を引き受けるべきです。
終わらない仕事があるときは早く帰りたいという気持ちが出てくるのは普通です。
しかし仕事をすっぽかして帰りたいというのは個人的なことなので、その個人的な気持ちを優先していてはいつまでも自制心は鍛えられません。
本当に自制心を鍛えたいと心から思っているのなら、自分の欲求を抑えて仕事を受けるくらいの心の余裕がほしいところです。
そんなキレイごとが言えるかと怒られてしまうかもしれませんが、では部下に仕事を任せて帰ってしまったらどうなるでしょう。
部下からの信頼が無くなる可能性もありますし、更にそれを見ていた上司はあなたの評価を下げるかもしれません。
その場の損得ではなく、長い目で考えてゆけばおのずと答えは出るはずです。
そしてその答えの通りに行動することで自然と自制心は鍛えられてゆくのです。
自制心を鍛える為には何かと犠牲がつきものです。
自分の欲望、時間、ある時は金銭が必要になる場面もあるでしょう。
しかし、上記で紹介した4つの方法は決してあなたにとって損はありません。
もちろんその場は損をしたように感じるとは思いますが、あなたに身についている自制心やその他のメリットがあることを忘れてはいけないのです。