人が怖いというと対人恐怖症などの心の病が思い浮かびます。
こういった病は自分の気の持ちようだけではどうにもならないのに加え、風邪等のように抗生物質で治せるものでもありません。
今回はそんな人のことが怖いと感じる人の心理についてご紹介します。
1.自分のことは絶対に否定されると思っている
人間は種族や個性など挙げればキリがない程に多種多様な存在です。
本来は誰もが違うはずなのに、ある一定の水準の能力や考えが無いと時に他人とのズレを感じてしまいます。
それがどうしようもなく気になるのが人が怖いと思っている人です。
そのズレによって自分は他人の水準以下だという烙印を押される、または仲間外れにされて自然とそのような扱いを受けるのではないかと恐れているのです。
よほど意地悪な人でなければそんなことはしませんが、人が怖い人は自分が他人から攻撃される要素が見つかってしまうと心が乱されてしまいます。
2.過去の出来事から自分に自信が持てない
人が怖い人は、以前に好きな人に告白をしてフラれた、信頼していた上司から突然攻撃的なことを言われたまたはされたといった過去にあった自分のダメージを事あるごとに思い出してしまい萎縮してしまうことがあります。
受け止める人によって心のダメージは違うので、元々心が弱い人だと少しの出来事がトラウマになってしまいます。
こういった心理の人の場合、自分に自信が持てないだけならまだ良いが他人とのコミュニケーションに障害が発生してしまう危険性もあります。
もしやたら元気が無い人やうつむいてばかりの人がいたらそれに該当する人の可能性があるので注意が必要です。
3.目立たずにひっそりと過ごしたい
恐怖とまではいかないが、存在感を発揮せずに隠れながら生きてゆきたいと願う人もいます。
それは他人との衝突が嫌だったり、話題の中心に自分がいると何やら落ち着かないと感じるのです。
つまりは自分に関して過度な関心を持ってもらいたくないと考えている人です。
ある意味では平和的な考えとも言えるが、あまり積極性が無さすぎても逆に目をつけられてしまうこともあるので、他人との関わりを避けすぎるのは気をつけたいものです。
4.劣等感を抱き続けたくない
部活動、学業の成績、仕事、どの場面においても競争は発生します。
競争は必ず相手がいなくては成立しないので、人が怖い人というのはその競争相手を作らないようにしています。
勝てば気分が良いが、負ければどん底に落ちたような気分になります。
更に人が怖い人は負けた時の落ち込み方が一般的な人に比べて激しい特徴があります。
最大の理由は勝ち負けの結果ではなく、負けたことに対する劣等感です。
劣等感は自分から感じてしまうことが多いうえに、一旦感じてしまったら頭からこびりついて離れない程に悩んでしまう人もいます。
だから最初から人との競争を避けて、勝ち負けの世界にはなるべく首をつっこまないようにしています。
5.勝手なイメージを作ってしまう
何とも思っていないのに怒っているような顔つきに見える人や怖そうな感じがする人は少なからずいるものです。
しかし人が怖い人は顔つきも良く普段から優しくしてくれる人にさえあらぬ疑いを持ってしまうので心が穏やかではいられません。
そういった場合は正にその人の勝手な疑いであることが多く、その疑いのせいでせっかく親切にしてくれている人に対して素直になれないでいるのです。
気がそれほど強くない人でもあまりにもビクビクしていて気が弱そうに見える人に対してはやや否定的な意見を持つのが自然です。
しかし心の問題は当事者にならないとわからないことが多いので、弱い人の気持ちを理解するのはなかなか難しいことです。
ですから心に余裕がある人や心が強い人は、どうか人が怖い人に救いの手を差し伸べてあげてください。
もし消極的な態度をとられても、それも心の病が引き起こしている拒否反応の一種だと思って長い目で見てあげてください。