有能な人は周囲から期待を集めがちですが、中には期待をされたくないと感じている人もいます。
まわりからの期待を余計なものと感じてしまうような、期待されたくない人の心理について紹介していきます。
1.プレッシャーを感じやすい
周囲からの期待は大きければ大きくなるほど、その期待に応えたいという思いも強くなってしまいます。
この気持ちが強くなるとプレッシャーという形で自分に襲いかかることになり、緊張から本来のパフォーマンスを発揮できなくなってしまうことも少なくありません。
期待を力に変えることができるメンタリティを持つことで克服することもできますが、いつも通りの力を発揮するためにはプレッシャーなど無い方が良いと考える人にとっては、周囲からの期待は余計なものと感じることもあります。
2.失敗して傷つきたくない
周囲からの期待を受けた分だけ失敗したときの落胆はより大きなものとなります。
単純な失敗なら要因を探り次に失敗しないように切り替えることもできますが、周囲の期待を集めている場合にはその期待を裏切ってしまうことにもなるため、責任感がより大きくなってしまいます。
結果的にたくさんの人の期待を裏切ってしまった自分を責めることになるため、過去に同じような経験をしているような場合には、自尊心を傷つけないために期待を集めることを嫌がる人もいます。
このような場合には自分だけで考えずに一緒に取り組んでくれる人のフォローも大切になります。
3.最初から失敗したときのことを考えてしまう
ものごとに挑戦する前から失敗したあとのことを考えてしまうような自信が欠けている人の場合でも、期待をされることは憂鬱なこと以外のなにものでもありません。
最初からダメだと決めつけてかかっているため、そのような人が他人から期待をされていると感じることは、すなわち期待を裏切る行為ということになり苦痛でしかなくなってしまいます。
自信の喪失している人や、最初から決めてかかってしまう人は自分自身を見つめ直すことで考え方を修正し、自分でも期待に応えることができるんだという経験をすることも重要です。
4.他人の顔色をうかがってしまう
期待は本来、相手が自発的にするものですが、他人主体の考え方をしてしまう人にとってはプレッシャーとして強くのしかかることになります。
他人の期待に応えることが行動原理となっている人は、期待に応えられないことが自分自身を否定されているようで恐怖となり、逆に期待されないことに対して楽なイメージを持ってしまいがちです。
相手の顔色をうかがってしまいそれに左右されてしまう人は、他人の気持ちという自分には見えない不確定な要素にとらわれないような考え方を持つことが大切です。
5.注目を集めたくない
目立ちたくないという理由で期待をかけられるのを嫌がる人もいます。
自分が目立つことでより注目され、さらに大きなプレッシャーを感じてしまうことはもちろんですが、競い合うような状況の場合にはライバルにマークされたり、目立つことで不利な状況が生まれることもあるためです。
なるべく敵を作りたくないと考えてる場合や、多くの競争相手を出し抜くためにあえて目立たない位置に自分の居場所を据えておくという戦略的な理由もあります。
能力のある人はどのような分野であれ、どうしても期待を集めてしまうことになります。
相手から発信される期待を止めるということは不可能なことでもあるため、多くの期待に対してどう向き合うかが重要になってきます。
逆に言えば期待を自分の力に変えることができれば、普段の自分以上のパワーを引き出す原動力に変わることもあります。