私達が仕事やプライベートで多くの人と関わる中で、物事に対する判断力がない人が少なからずおります。
特に意見を求めた時や指示を仰ぐ時には時間がもったいなく感じる場合もありますが、ここではそんな判断力がない人の特徴や対応についてご紹介致します。
1.自分の考えに自信が無い
判断力がない人は、自分の考えに自信を持てません。
その結果、その人自身が導き出した答えがその物事に適当なのか、もっといい考えがあるのではないか、と言ったようにあれこれと考え始めてしまい、時間が過ぎてしまいます。
また、良い考えが浮かんだとしても、それを口にする事で相手に反対反論をされたりするのではないかと考え、結果的に判断決断をする事が出来なくなってしまいます。
ですので、こちらもベストな答えでなく、どんな事でもいいので意見を聞きたい、と言うあくまでフラットな聞き方でその人の考えを聞き出せれば良いでしょう。
そして、判断力に自信がない人も、この考えで良いかは自信がないけど自分はこう思う、と言った保険を掛ければ発言がしやすくなるでしょう。
2.他人の考えに従いやすい
こちらが相手の意見や考えを聞いた時に判断力がない人は、あなたと同じで良いと思う、と言ったような返答が多々あります。
自分の考えに自信がなく、波風を立てない返答としてはベストなのでしょうが、やはり何でもかんでも同じで良い、と言う返答を繰り返していると、判断力がない人を通り越して、物事を考えない人と言うレッテルを貼られてしまう可能性もあります。
勿論、それで良い付き合いの間柄であれば問題はないのですが、職場ではこの考え方の返答では評価が下がってしまい、何のメリットもありませんし上司や先輩も気を遣った質問の仕方をしてくれません。
そう言った場合は、まず、何について聞かれているのか、その事に対してどういった知識が必要で、その結果どうなるのかと言った知識武装をする癖を付けましょう。
3.極度に失敗を恐れる
過去に自信の考えに基づく発言で、大きな失敗や恥をかいてしまった経験から、判断力が無くなってしまう人もおります。
ですので、自分の考えを公表するくらいなら黙ってしまった方が自分が傷つかなくて済む、と言うようにやはり物事を考える事すらしなくなってしまいます。
ただし、この点、判断力がある人の考えは絶対に失敗をしないのか、と考えてみてください。
恐らくそんな事は無く、職場においても判断力がある人の考えを何が何でも優先する事はせずに、様々な意見を出し合って話し合いをする事で、より良い回答を導き出しているはずです。
そして、導き出された答えが自分の考えと異なるものである場合もありますが、そう言った批評から、自分の考えはどういう点で却下され、他の案はどう言った点で受け入れられたのかをしっかりと自分で分析して、次回以降の判断材料にするように少しずつ吸収していけば良いでしょう。
4.物事に対する考え方が身についていない
意見や考えを求められた時に、判断力の無い人は何がベストな回答なのかを考えるのですが、その物の考え方が身についていない場合が多く、簡単な事でも咄嗟に返答できない場合があります。
ものの考え方には、ある程度の前提知識や訓練が必要ではありますが、大事な事は、何について聞かれているのかしっかりと問いを理解し、頭の中で様々なケースを思い浮かべ、それに対するメリットデメリットまでを考えた上で、天秤にかけて回答を導き出すように心掛けてください。
また、頭に浮かんだ答えが理想的な考えでも、周囲や相手の現状に合った実現可能な回答なのか、までを考えられれば、良い方向への判断が付きやすくなるでしょう。
ですので、自分が今まで却下された考え方や、他者の受け入れられた考え方の学習が役に立つのです。
ここまでご紹介をしましたように、判断力が無い人に対して問いかける際には、何でもよいので聞かせて欲しいと考える癖をつけさせて、その返答がずれていたとしても一定の理解を示してください。
また、判断力に自信がない人も、様々な人の考えを吸収し、その人の立場を理解したうえで、この考えで自信はないし、もっと良い考えがあるかもしれないけど自分はこう思う、と言うように、まずは口に出して自分の考えを主張してみてください。