私たちがいろいろな人と会話や相談をする中で、稀にこの人は何が言いたいのだろう、と言うように要領を得ない人がおります。
そんな要領を得ない人の特徴とその対応についてご紹介を致します。
1.話の要点や結論が見えてこない
要領を得ない人に共通する特徴は、最終的な結論や話題の要点が見えてこない所にあります。
必死になって何かを伝えようとしている姿勢はわかるのですが長々と話をした結果、自分でも最終的に何が言いたいのか、また、何が言いたかったのかを忘れて、利き手側にも真意が伝わらない事が多いのです。
ですので、話し手側であれば、まずは結果だけもしくは最低限の状況説明とそれについての結論や要点、それに対する相手の意見を聞くと言ったように、話を進めるように心掛けましょう。
また、聞き手側も、相手が何を話しているのか分からなくなってきた場合には、様子を見つつ何が言いたいのか、また、結論としてはこう言う事を話しているのかと言った事を確認して、簡潔にまとめるように誘導してみてください。
2.話題から脱線する
要領を得ない人の話の結論や要点が見えにくくなる要因の一つとして、今、話をしている話題から脱線をしてしまう事があげられます。
その結果として、脱線話の方に意識が集中してしまい、当初の話題からずれて、更にその話題からも脱線をしてしまうようであれば、聞き手側も一体何の話なのかが理解できなくなってしまいます。
こう言う場合には、話し手側は、一旦、脱線をしそうな関係の無い話題は後回しにして、今話している事の要点や結論まで話をした後に、そう言えば前にもこんな事があった、と言うように話を組み立てるとスッキリします。
つまり、長々と話をする時も相手の事を考えて、適度に相手の反応を感じ取りながら会話をしてみてください。
聞き手側も、最初の話題から脱線をしていると感じた場合には、それでさっきの話はどう決着がついたのか、さっきの話の要点はこう言うことなのか、と言うように、方向修正をしながら会話をすると良いでしょう。
3.思いつきで話をする
話題から脱線をしやすい要因としましては、思いついた事や思い出した事をそのまま話題の流れに関係なく、口にしてしまうからです。
勿論、まったく関係の無い話題から多少は関係する話題まで脱線の幅に差はありますので、話題のずれがごく僅かであれば話し手側も気付かないまま、当初の話題から外れている事がありますが、それに気づける人は、話が脱線をしたけれど、つまり自分はこう言う事が言いたかった、と自ら方向修正をして話を切り上げます。
この点、要領を得ない人の場合は、話題がどんどんずれて行っているにも拘らず、自分の思っている事や思い出した事を次々と発言をしてしまうために、気付いた時には関係の無い話題の方が長かった、という事が多く見られます。
ですので、話をする側も常に最初の話題を意識しながら話をして、その途中で思いついた事でどうしてもその内容を相手に伝えたい時には、まず、ちょっと今の話題から外れてしまうけれど、と言うように、前置きをしてから、あまり長くならない様にその話題を差し込みましょう。
そして、自ら元の話題に戻して、結論や相談したい事項の要点まで話をするように少しずつ慣らして行く事が大事です。
このように要領を得ない人の特徴としまして、自分自身の主張したい事を伝えたい時に、その話題から脱線をしている為、自分でも要点や結論が見えなくなっている点にあります。
ですので、話し手側は常に話題の内容と結論に注意を払いながら、大きく脱線しそうな話題は後回しにして、簡潔に話をまとめるようにしてみてください。
また聞き手側も、あまりに話題がずれて相手の話が長々なりそうだと感じた時には、相手に対し、結論としては何が言いたいのか、また、自分はその話を聞いてあなたはこう言う事が言いたいのか、と一旦話をまとめて整理してみると良いでしょう。